2019年9月27日

2019年09月27日

適度な人口規模を維持し、持続可能な営みを続てた縄文人に農耕は不要だった。

近年では土偶や装飾性の高い土器などの芸術性が注目される縄文文化ですが、これらを道具としてもちいた彼らはいったいどのような社会に生きたのでしょうか。縄文時代とは狩猟採集社会と呼ばれる経済段階に位置づけられ、身の回りの自然に頼った生活をした時代と考えられています。

世界各地に展開した人類文化の変遷を見ると、狩猟採集社会のあとには農耕社会が登場し、やがて国ができる場合が圧倒的に多いのですが、その中でも日本列島は農耕社会の成立が世界の中でも極めて遅かった特徴があります。このことは言い方を換えれば狩猟採集社会である縄文時代が長く続いたということです。 豊かな森と海に囲まれた環境に適応した技術は、農耕を必要とすることのない文化を築きました。

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投稿者 tanog : 2019年09月27日  



 
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