2018年11月22日
2018年11月22日
縄文体質の史的足跡~第6回 災害は我々日本人に何を与えてきたか
あの災害から早8年。既に記憶の片隅に、過去の出来事として納まっているかもしれませんが、しかしあの震災が我々日本人に等しく与えたインパクトはそう簡単に過去の出来事として片付けられるものではありません。原発の問題は未だに決着が付いていないし、また今年の北部大阪の震災でもあったように、何か事があれば直ぐに“あの時“の何とも言えない記憶が頭を占めます。
そして今年の台風21号。凄まじい風が木々を、建物をなぎ倒しましたが、これもまた私たちの心の奥に何かを植えつけました。そうです、単なる記憶ではない深い部分の感覚記憶です。それが縄文以来連綿と続く私たちの心を作ってきました。自然への脅威と畏れです。
自然外圧は日本だけではなく等しく世界中の地域に存在しました、寒い、暑い、乾きといった徐々に、あるいは常態的に存在する種類の自然外圧とある日突然ふりかかる自然外圧の2種類があります。我々が住む日本列島はモンスーン型で尚且つ火山帯の密集地帯に存在しており、それゆえ途轍もない自然の美と脅威を同時に内包しているのです。これが本質的には特異な縄文体質を生み出した根拠でもあり、日本人の奇跡でもあるのです。
投稿者 tanog : 2018年11月22日 Tweet