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類人猿から人類への進化の定義とはなにか

みなさん、こんにちは。

この間、類人類を分析して人類の起源を追求してきましたが…そもそも、なにをもって人類というのか?

脳容量が重要な要素になるとは思いますが、どのような行動をとるようになったところから人類といえるか、その定義を追求してみたいと思います!

 

■「埋葬する」のはヒトだけではない

死者を弔い、「埋葬する」ことは人類の特徴的な行動として挙げられるように思いますが

実は、「死を理解する」「悲しんでいるように見える行動をとる」ことは、鳥類やほ乳類でも珍しいことではありません

中でも、ゾウは「埋葬」を行います。死んだ仲間の体をなで、死骸の一部を運び、草や砂をかけて埋めるのです。

 

鼻でなでる姿も、仲間の死を悼む野生のゾウ https://www.youtube.com/watch?v=you8Fn8jA9g

 

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その他にも、カササギ(日本にも生息するサギの1種/鳥類では最も大きな脳をもつ)や犬も埋葬を行うとされている。

死を理解し、悲しむことを含めて、「埋葬」は知能の発達した動物が行うことは間違いないが…人類の定義としては不十分であるようですね。

 

高い知能をもつ鳥類カササギの生態 https://zatsugaku-company.com/elephant-funeral/

 

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■「火をつかう」は人類の象徴であり、進化の根源

人類を他の動物と区別する上で、やはり重要なのは「火をつかう」「言葉をつかう」であるでしょうが…言葉は他動物の鳴き声によるコミュニケーションとの区別が難しいうえ、そもそも無形のため、言語をつかいはじめた時代を特定するのが難しい。

その点、火をつかうことは、約70~20万年前の北京原人が行っていた証拠が発見されている

 

北京原人、火を使用した新たな証拠が発見 https://spc.jst.go.jp/news/150401/topic_3_02.html

 

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脳容量400~500㎥の猿人に比べて、北京原人をはじめとした原人は脳容量が800、さらには1000㎥以上と…火を使い始めた時代周辺から、明らかに大きくなっているのです。

 

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その後、人は「火をつかい」、調理、温もること、照らすことを覚え、様々な「創造」に繋げていきます

火は人類の文化の象徴であり、進化の根源といえるでしょう。

火をつかいはじめた原人は、人類の起源として有力なのではないでしょうか。

 

※火を用いて狩りを行うハヤブサや火により発芽する植物、昆虫も存在しますが、いずれも限られた種であること。なかでも特有の行動のみで火を使用するため、「火をつかう」とは定義がズレると考えます。

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