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出雲の鉄を支配したスサノオ

Posted By tanog On 2016年6月23日 @ 8:26 PM In ⅩⅠエトセトラ(その他諸々) | 1 Comment

鉄を求めて渡来した新羅人スサノオで、出雲王国を支配した。

日本書紀神代第八段一書第四によると、『高天原で乱暴狼藉を働いた須佐之男命は、追放され、子供のイタケルを率いて、新羅国のソシモリに舞い降りたという。ところが須佐之男命はこの地にはいたくないと言い出し、船を造って東に向い、出雲の斐伊川の川上の鳥上峰に至った』という(海峡を往還する神々より)。

祟る出雲(八百万)の神々リンク [1]より

出雲風土記(733年完成)には、有名な国引神話が記されている、『出雲国は狭く出来て間もない国なので、よその余った土地をもって来て、縫い合わそう。新羅の三崎が余っているからと、網を掛け引き寄せた。それが日御碕だった』と言う。須佐之男命は新羅からの渡来人だろうと推測される。須佐之男命は砂鉄を求めて移動する韓鍛治(からかねち)だったのではなかろうか。そして出雲の砂鉄を独占支配して、勢力を拡大したのではないだろうか。

一方魏志の東夷伝には『国は鉄を出す。韓国、倭、皆従て之を取る。諸市買うに皆鉄を用う』と記されている。また後漢書の東夷伝にも『国は鉄を出す。倭、馬韓、並び従いて之を市す。凡そ諸貿易、皆鉄を以て貨と為す』と記載されている。倭人も競って鉄を求めていた様子が伺える。鉄を手に入れた者が弥生時代を征したのではなかろうか?また多くの墳墓の中には朱(水銀)が塗られている。朱は不老長寿の薬と言われている。水銀を求めて倭国へやって来たのではないだろうか?

須佐之男命一族は、鉄器、青銅器を鋳造する為に必要な木炭を生産する炭焼きを始めた。1回のタタラ製鉄で得られる鋼2トンの為に、砂鉄は24トン、木炭28トン、薪はなんと100トンを要すと言う。大量の山林を食べ尽くす製鉄の民は、新たな森林を求める。禿げ山が多い朝鮮半島と比べ、湿潤で樹木の成長が早い日本の気候と風土が是非とも必要であった。須佐之男命は、燃料を求めて来日した渡来人たちの姿と重なってくる。

須佐之男命で有名な神話は、『八岐大蛇を切り倒すと、尾っぽから草薙(アメノムラクモノ)剣が現れ、クシナダヒメを助けて結婚した』という八岐大蛇退治だ。この草薙剣が天皇家の三種の神器になっている。そして古事記(天武天皇)からすれば悪者であり、出雲国では尊敬される須佐之男命は不思議だ!

3世紀後半にはヤマト王家が建国され、大国主命は草薙剣を差し出して忠誠を誓ったのであろう。他の三種の神器である勾玉、銅鏡も出雲の特産物である。


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