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縄文考 “ヤマト”とは何か?本編① ~中心軸の設定~

お待たせしました
firstoilさんの新シリーズ『縄文考“ヤマト”とは何か?』 [1]に引き続き、本編です
本編は3つにわけてご紹介していきたいと思います。
まず、今回はその1投稿目、「中心軸の設定」です。
中心軸の設定とは・・・
“ヤマト“を解明する上で、”大和”という漢字の意味から考えるのではなく、“やまとことば”であるひらがなの“やまと“から紐解いていく、ということです。
日本人が大切にしてきた”ヤマト”を追求していきます☆


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1.中心軸の設定
“ヤマト”は“大和”と表記しますから「和の心」を連想します。その他にも沢山のイメージが浮かび上がります。例えば
○大和魂・大和撫子  ○現在の奈良県
○日本の古い国名   ○戦艦 大和
○大和朝廷      ○魏志倭人伝 邪馬台国
○倭
上記以外にも日本らしい事象や会社の社名に使われるなど多岐にわたっています。
日本人にはどこか誇りと郷愁を感じる“ヤマト”ですが、実は意味がわからない
“謎の言葉”になります。
漢字表記は“大和(ダイワ)”と書きますが、なぜか“ヤマト”と読みます。このことは
日本人の誰もが不思議に思うことです。いくつかの解明を試みた文章を読むと
→ヤマト
→オロモルフの論考
→「やまとごころ」とは何か 田中英道著
“ヤマのフモト”を表すのではないかと考えられています。
きっと正しいのかもしれませんが腑には落ちません。
何かもっと“ヤマト”には祖先の特別な思いがあるのではないかと考えたくなります。
これから“ヤマト”の意味を推論します。
たくさんの資料を参考にするため軸(ポジション)を設定します。
中心軸は国学になります。そして縄文を含めます。
軸の外周に考古学、文化人類学、民俗学、脳科学を配置し、もっとも外側に生活実感を
設定します
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国学は正確には古学(いにしえまなび)といいます。国学は安定した時代を築き上げた江戸時代中期に産まれました。社会が安定しなければ自らのルーツを探すことや
“いにしえ”に思いを馳せることはできません。
→やさしく読む国学 中澤伸弘著
国学には『漢字渡来以前のヤマトコトバこそ重要』という考えがあります。
この考えを基礎にして漢字の意味にたよらず音声言語としての日本語(ヤマトコトバ)で推論します。そのためカタカナ表記を多くします。それと意味を探る場合も漢字表記を
極力避け、英語表記を使います。
日本語(ヤマトコトバ)にべったり貼りついた漢字表記を洗い落としながら奥に光る
「何か」を探っていきます。
もうひとつ、軸に設定した縄文ですが考古学の区分という使い方ではなく概念と考えます。その概念とは「縄文文明論」になります。
以上の軸から、なぜ“ヤマト”を解明するのか?目的を述べます。
日本の国柄を“和”という漢字(外国語)で表わすことに満足せず、
日本の国柄は“ヤマト”だと考え、日本語で意味を解明することを目的とします。
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