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中国人とは何者か? ~交易からみた中国史2

Posted By staff On 2011年7月7日 @ 11:55 PM In 未分類 | 3 Comments

(続き)
◆唐帝国の衰退
[1]
http://www.eonet.ne.jp/~libell/1tou.html
・五胡十六国時代の戦乱によって、大量の逃亡民(難民)が誕生。
→難民を取り込んで土地を開拓する強大な荘園領主が登場。
⇒唐王朝は、一般農民の土地の私的所有を認めた。
⇒加えて、彼ら農民を徴兵し、軍団を作り上げる。

→その結果、地方軍閥が誕生。半独立していく。
 彼らが地方都市で盛んに商取引を行う
★中国の歴史は、国家体制として捉えると、中央集権と地方分権を交互に繰り返している。
・地方分権(小国家が乱立している)
 →戦乱が続く→統合気運の上昇
 →中央集権国家に
・中央集権国家を維持するために、地方に司令官を派遣
 →地方司令官が私腹を肥やす
 →地方で半独立=地方分権化
 →小国家が乱立する
中国交易史5 (隋・唐)中央集権と地方分権は交互に繰り返される [2]


◆唐末期→五代十国時代
[3]

http://www.uraken.net/rekishi/reki-chu11.html

☆高倍率の科挙制度によって大量の落第者が生じる
→彼らは、インテリでありながら、中央政府への反感を強めた
☆財政再建の必要から、塩の専売を始める
→塩の密売人が跋扈する原因となった
★「科挙を落第し続けた結果、塩の密売人になった者」が、唐を滅亡に追い込んだ(黄巣の乱)
★商人の横の繋がりである幇(バン)が成立してから500年余り経っているが、王朝を転覆させることができるほどの力を付けていたと言える

☆その後、中国大陸は小国家が割拠する時代に入るが、江南地方の小国家が海洋交易に力を入れた
中国交易史6 (唐・五代十国)塩の密売人が唐を滅ぼす [4]
◆北宋
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http://www.uraken.net/rekishi/reki-chu11.html

☆宋では、地方司令官が力を付け反乱することを防ぐために、科挙により登用した文民が軍隊を管理する体制へ
→軍が弱体化したため、北方遊牧国家への貢物によって平和を維持しようとする
→官僚の維持と貢物のために、財政が逼迫
→財政再建のために、専売制を強める
→密売人が横行し、管理交易を裏で、私交易が盛んになる
中国交易史7 (北宋)本格的な科挙制度→文官統制国家に [6]
◆南宋
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http://www.uraken.net/rekishi/reki-chu12.html

12世紀初めに中国南部に支配域を移した南宋であったが、北宋時代から経済の中心が長江流域から江南地方に移っていたため、海上交易を中心に発展する。唐時代からの東アジア交易圏に、中国人交易人が本格的に登場する。史上最初の海洋交易帝国であり、(西洋に遡ること400年前に)史上初の大航海時代が始まったと言われる。
この結果、江南地方での造船業が急速に発達し、加えて製紙・火薬、羅針盤が発明され改良されていった。
・7世紀以降の海洋交易を主要に担ってきたのは、イスラム商人だった。
☆10世紀以降、東アジア~東南アジアの海洋交易路に中国商人が進出し始める
→それまで朝貢交易(管理交易)が主であった東アジアで、私交易が盛んになる。
→私交易を担った商人達が、日本列島の各地にも進出する
→日本の地方武士たちが、交易によって利益を得て、力を蓄えいく
⇒こうして力を付けた武士が政権を樹立(→鎌倉幕府へ)
※江戸時代の藩主も、重要な交易路に飛び地を持っており、交易を重要視していた。(ex.伊達家・仙石藩が近江や愛媛県に領地を所有していた)
☆中国で発明された製紙、火薬、羅針盤は、イスラム商人を通じてヨーロッパにもたらされた。
→イスラム・ヨーロッパではさらなる改良が加えられ、16世紀からのヨーロッパでの大航海時代を支えることになる。
中国交易史8 (南宋)史上初の海洋交易国家 [7]
《まとめ》
西洋の歴史も略奪と交易の連続だが、中国の交易史はそれとは大きく違うことが分かる。
まず、東アジアの交易が「朝貢交易=国家による管理交易」を基盤にして、発展していったことが挙げられる。ヨーロッパが市場として成熟する基盤に何度となく続けられた十字軍遠征=略奪交易があったこととは大きく異なる。
また、10世紀前後から始まった宋における「東洋の大航海時代」も、その後のヨーロッパにおける「西洋の大航海時代」と大きく異なり、原住民の大虐殺と略奪などほとんど無かった。
加えて、中国大陸は秦が統一して以降、基本的には中華帝国が登場しては消えて行った。分裂することはあっても、分裂状態がずっと続くことは無かった。
一方のヨーロッパは、十字軍遠征→大航海時代と市場が拡大にするにつれて、分裂が進んでいく。これには当時から力を付け始めていた金融業を営む「金貸し」の存在が大きい。金貸しにとっては、国が小さく分裂し、戦争を起こしてくれた方が、金儲けの機会は増える(両方にカネを貸しておけばいいから)。
中国の商人と、ヨーロッパの商人→金貸しの存在の違いが、歴史や国のあり方を大きく変えたことになる。
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(ないとう)


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[2] 中国交易史5 (隋・唐)中央集権と地方分権は交互に繰り返される: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=253337

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[4] 中国交易史6 (唐・五代十国)塩の密売人が唐を滅ぼす: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=253603

[5] Image: http://blog.kodai-bunmei.net/blog/img2011/%E5%AE%8B.gif

[6] 中国交易史7 (北宋)本格的な科挙制度→文官統制国家に: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=253611

[7] 中国交易史8 (南宋)史上初の海洋交易国家: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=253613

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