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宗教ってなに?番外編~インドに仏教が根付かなかったのはなぜ?①~

Posted By hi-ro On 2010年5月29日 @ 6:19 PM In Ⅶエジプト・インダス文明 | 3 Comments

 こんにちは。カッピカピです。 :D
 今回は、宗教って何?の番外編として、『インドで仏教が根付かなかったのはなぜ?』をお送りしたいと思います。最近はじまった、インドシリーズ [1]と合わせて読んで頂ければ幸いです。それでは、まずは恒例の応援クリックから、続きへどうぞ。
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まずは、問題意識から書いていきたいと思います。
 元々の疑問は、仏教はインドで誕生したにも関わらず、現在のインドにおいて、人口の約8割がヒンドゥー教を信仰しているのはなんでだろう?という疑問です。仏教が他のどの国でも信仰されていなければ、仏教が統合観念として不十分であったと考えることができますが、仏教は西アジアを除くアジア全域に広がり、現在は東南アジアを中心に約3億8000万人の信者を有する世界三大宗教の一つとなっています。このことから、発祥の地であるインドで根付かなかったのは、仏教が統合観念として不十分であったのではなく、インドという国に何か原因があったと考えた方が自然であると言えます。
 仏教が誕生する以前のインドで信仰されていた宗教といえば、バラモン教です。バラモン教になじみのない読者も多いのではないかと思いますので、簡単にバラモン教の概要を書いてみたいと思います。
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●バラモン教の成立ち
 インダス文明が衰退する紀元前1500年頃に、インダス川流域に侵入してきたアーリア人が先住民の宗教と融合させた自然現象を神格化した宗教がバラモン教のはじまりです。
●カースト制度
 バラモン教の名称の由来は、アーリア人社会の身分制度=カースト制度の最上級バラモン(神に仕えるもの)によるものです。カースト制度は4つの身分に分けられ、ヴァルナ(四姓制度)と呼ばれています。ヴァルナは肌の色の意味で、肌の色による差別をあらわしたことがもとになっています。
 カースト制度は上から順にバラモン(神に仕えるもの)、クシャトリア(王侯・武士)、ヴァイシャ(庶民)シュードラ(奴隷)となっており、バラモンからヴァイシャまでがアーリア人、シュードラは非アーリア人によって構成されていることから、バラモン教は征服民の宗教であることが分かります。
●バラモン教の教義
 バラモン教の教えは、輪廻転生の考え方が基本的なものとなっています。人間は生きているときの行為(カルマ・業)から判断されて、死後人間に生まれ変るか、他の動物あるいは植物などに生まれ変るかが決まるというものです。
 この世で善く生きることが出来ると最終的に輪廻から脱して解脱ができるのです。ヒンズー教も仏教も、バラモン教の輪廻思想が基盤となっています。
 バラモン教の聖典「ヴェーダ」は神の啓示によってつくられたといわれており、4編からなる文書となっています。「ヴェーダ」はバラモンによって掌握されており、バラモンは絶大な力をふるっていたと考えられます。
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 仏教の創始者であるブッダは、このようなバラモン教が信仰されていた、北インドの王族の息子としてこの世に誕生したのです。  
                        
                                   つづく


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