- 縄文と古代文明を探求しよう! - http://web.joumon.jp.net/blog -

新テーマ「アイヌ民族は縄文人の末裔か?」

Posted By tano On 2009年11月14日 @ 10:59 PM In Ⅱ縄文時代 | 6 Comments

こんばんわ。縄文ー古代ブログでは最近、様々なテーマを設定してシリーズ投稿しています。
この11月より、新テーマとしてアイヌ民族について扱っていきたいと思います。約2ヶ月の長丁場の追求になりますが、よろしくお付き合い願います。

%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%EF%BC%92.jpg
写真は社団法人北海道ウタリ協会より借用しました
アイヌ民族は縄文人の末裔であるという説は長らく定説と言われながら現在でも諸説があり決着していない。最近ではDNA研究や人種、言語の研究では縄文人とは別系統の部族であり文化としては独自に成立したとされている説が有力になってきている。
アイヌ人は現在でも2万人以上北海道に在住しており、変容はしているとはいえまだ色濃く独自の神話体系や共同体様式を残存しており、縄文人との何らかのつながりがあるとしたら日本古代史の有力な有形文化財である。
アイヌ文化は徹底して文字を持たない文化であり全ては口承で伝えられてきた。同じく一万年の歴史を持つ縄文文化も最後まで文字を持たなかった。
また、アイヌ民族の集団は近世まで首長を擁した共同体としての形態が取られており、縄文時代の集団形態を踏襲していたと推論が立つ。また、自然界の様々な対象をを神とするアニミズム的宗教もアイヌ文化の特徴である。アイヌと縄文、類似点は非常に多い。
七千年前の三内丸山の時代から北海道の南端と東北地方は同様な文化圏を形成しており、その点からも東北地方と北海道の文化的関係や人的交流は決して少なくはないと思われる。
DNA的関連がないというだけでアイヌは縄文人と何ら関係のないまったく別の文化であると切り捨てる事には抵抗がある。
Blog Ranking [1]
にほんブログ村 歴史ブログへ [2]


アイヌ人は縄文人とは必ずどこかで繋がっているのではないか。
例えDNA上での接点がないとしても、縄文時代以降続いた続縄文、擦文時代を通じて長く続いた縄文的共認を塗り重ねて以降のアイヌ文化が成立している。・・・・と仮定してこのシリーズを始めていきたい。
今年の4月のなんで屋劇場で提起された言葉を引用したい。
人類は、DNAで決まるのではなく共認・観念内容で決まる。そういう意味では日本人は明らかに単一民族(みんな一緒)だ。」
~大陸からの様々な雑多な部族がやってきたにもかかわらず、縄文の仲間として受け入れられたことにより“民族的な”融合がなされて、日本人として“みんな一緒”という感覚を持つに至った。元々の侵略部族も仲間として受け入れられたことにより、邪心や警戒心を溶解させていった。

09年6月6日 縄文ブログ記事 [3]より
私たち日本人の中にも当然縄文的要素は残っているが、別の形で残された北方狩猟民族―アイヌ人の共認内容を見ていけば、私たちには失われている縄文人の共認内容に迫れるかもしれない。
奈良、平安時代と続いた朝廷の東征、これによって敗北した部族が北海道に渡り、アイヌ系部族と混血し縄文的要素を残していったのではないか?東北地方の蝦夷(エミシ)と北海道の蝦夷(エゾ)は民族的には同一と見てよいのか否か?一般的にはつながりがないとされる東北と北海道の民族史にも触れておきたい。
また、現在的にはアイヌ文化保護の時代に入り、その文化や遺産から我々は何を学び取るべきか?アイヌ民族から縄文的要素をどれだけ重ね合わせ取り出すことができるか?
そこにも一定の試みをしてみたいと思う。

記事は以下の順番で投稿していきます。
1.北海道の歴史とアイヌの歴史(基礎データー編) 
既存のデーターを調べて、アイヌを追求する為に押さえておくべき基礎データーを抽出します。
2.「アイヌ論争」諸説の紹介
~アイヌは縄文人の末裔か?既に50年以上続いてきたこれらの論争の一部を紹介し、現状のアイヌ論争の争点を抽出します。
3.オホーツク文化と続縄文時代 
~アイヌの前史にあたるこれらの時代を詳細に見ておきます。
 アイヌに引き継がれたもの、そうでないものを明らかにできたらと思います。
4.東北地方と北海道の交流史 
三内丸山の時代から鎌倉時代まで北海道と東北地方との間にどのような文化的交流があったのか追求していきたいと思います。
ここからはアイヌ人自体の研究に入っていきます。―
5.アイヌを言語から分析する 
日本語とアイヌ語の接点はどこにあるか、ないか?諸説がありますが、ここで一定の当ブログでの答えを出したいと思います。
6.アイヌの婚姻を見ていく 
アイヌは狩猟民族ですが、基本的に定住民です。母系制なのか父系制なのか、またそれらは時代を追って変化してきたのか?その辺を史実を見ながら追求して行きます。
7.アイヌの信仰から縄文人との関係を考察する。
 アイヌの信仰は熊で有名ですが、他にも多くの神話を持っています。出雲神話と類似しているという説もあり、アイヌ人の信仰と縄文人の信仰を比較していきたいと思います。
8.アイヌは縄文人の末裔か?
 このシリーズのまとめです。最後どのような結論に至るか・・・お楽しみに。


Article printed from 縄文と古代文明を探求しよう!: http://web.joumon.jp.net/blog

URL to article: http://web.joumon.jp.net/blog/2009/11/957.html

URLs in this post:

[1] Image: http://blog.with2.net/link.php?538666

[2] Image: http://history.blogmura.com/in/023841.html

[3] 09年6月6日 縄文ブログ記事: http://blog.kodai-bunmei.net/blog/2009/06/000834.html

Copyright © 2014 縄文と古代文明を探求しよう!. All rights reserved.