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日本の神社と祭神の関係は?

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<ウィキペディア 石上神社より引用リンク [1]
こんばんは。。。やっさんです
今回は、神社について記事を書いてみようと想います。
現在、全国に神社は8万社とも10万社を超えるとも言われています
というのは、正確な神社の数は、現在神社を統治している神社本庁でも把握できていないらしいのです・・・ 🙁
それだけ多くの神社があるのですが、必ずといっていいほど祭神が祀られていて、多くの神社では、記紀の日本神話に登場する神様を祭神として祀っています。
また、全国には同じ名前を持つ神社が無数にあります 例えば、稲荷神社や八幡神社はどんな小さな村や町にも存在しますよね
当然、それらの神社の祭神は一緒です。(八幡神社なら応神天皇、稲荷神社ならウカノミタマ)
ということで、今回は神社と祭神との関係はどうなっているのか?を見ていきたいと想います 😀
その前にいつものヤツをお願いします
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ありがとうございます
祭神の多くは、記紀に登場する神様が用いられていることは冒頭に展開しましたが、神話の神様は大きくアマテラス系、スサノオ系の2系統に分けることができます。
ちなみにアマテラスとスサノオは兄弟とも夫婦とも言われていますが、記紀ではアマテラスとスサノオは同じ神様(イザナギ、イザナミ)から生まれた兄弟という設定になっています。
(実はもう一人同格神としてツクヨミという神様がいるのですが、記紀ではほとんで触れられていません。これはこれでなんでなのでしょう?)
神話上では、兄弟ではあるのですが、対立したり誓約(うけい)を行なったり、かと思えばまた対立したりなどなど、なにかと日本神話の中心に存在する2神です
基本的には、天上で神々を統治する存在のアマテラスと、天上を追い出され地上に降りたスサノオという様に、両者の立場、対立構造を明確に示す形で記紀では展開されています。
 (これは明らかに現実にあった氏族同士の勢力争いの様子を神話に落とし込んだものだと考えられそうです。) 
それでは、記紀のおさらいをしたところで、全国の有名どころの神社の祭神をみていきましょう
その際、アマテラス系なのかスサノオ系なのかも合わせて記載しておきます
1)稲荷神社(お稲荷さん)・・・【祭神】ウカノミタマ←スサノオの息子
2)八幡神社・八幡系(八幡さま)・・・【祭神】応神天皇←アマテラスの子孫の天皇系?
※一方、宇佐八幡宮は出雲大社と参拝様式が同じなので???
3)伊勢神宮・神明社・皇太神社 (お伊勢さま)・・・【祭神】アマテラス
4)天満宮・天神社(天神さま)・・・【祭神】菅原道真←???
5)諏訪大社(お諏訪さま)・・・【祭神】タケミナカタ←スサノオの子孫オオクニヌシの息子
6)宗像・厳島社系・・・【祭神】宗像三女神←スサノオの娘
7)出雲大社・大社系(大黒様)・・・【祭神】オオクニヌシ←スサノオの子孫(6代孫)  
8)稲荷神社(お稲荷さん)・・・【祭神】ウカノミタマ←スサノオの息子
9)天満宮・天神社(天神さま)・・・【祭神】菅原道真
10)厳島神社・宗像大社・・・【祭神】宗像三女神←スサノオの娘
11)八坂神社(祇園さま・天王さま)・・・【祭神】スサノオ
12)氷川神社・・・【祭神】スサノオ
13)鹿島神宮・春日大社・・・【祭神】タケミカヅチ←アマテラスの使い
※春日大社の祭神タケミカヅチとフツヌシは藤原氏の守護神

1)、2)、3)、4)、5)までは、分社数が多い順となっています。
これはあくまで現存する神社で見ているので、奈良や平安時代の神社の様子とはかなり異なるとは想いますが、一つ不思議というか疑問が浮かんできました
冒頭にも展開しましたが、稲荷神社、八幡神社、八坂神社などは、全国に多数ありますが、それらの神社も、もともとは本社と呼ばれる一つの神社から『勧請』していくことで、全国に同じ祭神を祭る神社が広がっていきます。
勧請とは、本社の祭神を他所でも祀る際、その神の神霊を分かちたもののことです
それでは、どのような過程を経て勧請が行なわれていったのでしょうか?
これは考えれば考えてみると不思議です。
というのも、極論すれば、昨日まで祀っていた神を明日から変更しますということになるのです 😥
大きな圧力が働いたとしてもすんなり移行できるものなのか?ちょっと、不思議ですよね。
記紀では天皇に直接繋がっているのははっきりとアマテラスの子孫である描かれているのにも関わらず、全国にスサノオ系の神社がかなり多いというのも、なんだか不思議です。
もう少し突っ込んでいけば、当時の氏族間の勢力分布、時代背景の本質に迫れるような気がしますので、追求していきたいと思います 😉
中途半端ですが、今回はここまでです。以上、やっさんがお送りしました~

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