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ギリシャの民主主義を暴く!

Posted By hi-ro On 2009年6月10日 @ 7:07 PM In Ⅷギリシャ・ローマ文明 | 3 Comments

 こんばんは、カッピカピです。
 突然ですが皆さん、ギリシャ文明についてどれくらいご存知ですか。
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<パルテノン神殿>
 実は、ギリシャ文明は西欧文化の元祖とも言われており、我々の生活に大きな影響を与えているのです。どの辺りが元祖かと言うと、まず民主主義の元祖です。それから、哲学や芸術などです。神話なども有名ですね。 
 これから全5回に渡って、【元チームユダヤ】メンバーで【チームギリシャ】を組み、『古代ギリシャ』について記事を書いてみたいと思います。第1回目のテーマはズバリ『ギリシャの民主主義を暴く!』です。
 先にも書いたように、ギリシアでは、国王が政治を支配する王政政治ではなく、市民が政治に参加する権利をもつ民主政という仕組みで政治が行われていました。
 そのギリシャも、初めから民主政が実現していたわけではありません。王政→貴族政→民主政という順番で政治の仕組み(政治体制)が変わっていきました。
 では、一体古代ギリシアの民主政は、どのようにして成立したのでしょうか。
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■王政から貴族政へ
 文字の記録がない「暗黒時代」が終わったギリシャ世界では、紀元前8世紀になってポリスが形成されはじめました。
 ポリスでは、最初、王が軍事の指揮をとってはいましたが、祭祀を司る貴族の力が強く、他の王のように専制君主のような強大な権力は持ち得ていませんでした。これは、ギリシャが海と山に囲まれ、四大文明のように大河の治水事業を指揮する必要がなかったことが要因の一つと考えられます。
 やがて、貴族達が軍事的な権力も担うようになり、王権は縮小され、ポリスは市民共同体へと変化していきます。このような過程を経て、王政はしだいに貴族政へと変化していったのです。
■貴族政から民主制へ
 
 前7世紀になると、隣のリディア王国で貨幣が発明され、やがて商業の盛んなギリシャでも鋳造されるようになります。その影響で、昔は貧しかった平民が貿易などで富を貯えるようになり、豊かになった平民が次第に貴族に対して政治参加を強く求めるようになります。そして、貴族と平民が平等に政治に参加できる制度=民主政が徐々に実現していくことになるのです。
■民主政成立の背景
 この民主政が完成するために必要だったもの、それはズバリ戦争です。
 当事のギリシャにとって、ポリスを守るために戦争に出るということは、非常に名誉なことだったのです。
 この時代、戦争に行くのは貴族でした。貴族は騎兵として戦争に出陣します。(馬は維持費がかかるので、貴族でないと無理だったのです。)しかし、金持ちになった平民も名誉ある戦争に出陣するようになります。そのときの兵種は「重装歩兵」というもので、これは革製の鎧に、青銅の兜に丸い盾、そして武器に鉄の穂先の付いた槍をもった装備で、敵陣突進する部隊のことです。
 金持ち平民が増えていくと、戦争の仕方も貴族の騎兵から重装歩兵へと比重が移っていきます。貴族も重装歩兵を頼りにするようになります。
 こうして、貴族と対等にポリス防衛に活躍するようになった金持ち平民は、「貴族と同様に市民の義務を果たしているのだから、参政権も与えよ」と要求するようになります。これが、民主政治はじまりの第一歩だったのです。
■ギリシャの民主政治の影
 民主政とは言いつつも、ギリシャは奴隷制度の社会なのです。
 このころのアテネの人口分布は、市民が約18万人で、奴隷が約11万人もいます。この奴隷は、一言でいえば、喋る家畜です。人間としての権利など全くありません。つまり、ギリシャの民主政とは、この奴隷に働かせて、仕事もせずにぶらぶらしている市民達の民主政なのです。
 また、同じ市民でも女性に参政権はありません。女は子どもを生む道具だと考えられており、民会などには出られないどころか、男達と対等な人格をもった存在とは考えられてこなかったのです。
 
 市民18万人中、民会に参できる成年男子の人口は4万人。全人口約30万人中、たった4万人だけが参政権をもった民主政。それが古代ギリシャの民主政治の正体なのです。


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