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DNAから、人類の拡散を探る その4

Posted By dokidoki On 2008年11月29日 @ 4:06 PM In ⅩⅠエトセトラ(その他諸々) | 1 Comment

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 アプライドバイオシステムズ ジャパン株式会社 [1]
 
さて シリーズ4回目の今回は
⑦『拡散の跡を探る』
⑧『ハプログループからみた人類の分岐』

を扱いたいと思います。
アフリカを出発した人類は2つのルートを選択したようですね.。
     (以前の投稿も参考にしてください)
   DNAから、人類の拡散を探る~その3 [2]
その後はどうなったのでしょうか?・・・・アジアまでの足跡を探ります。
ではその前に
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今回のテーマである
⑦『拡散の跡を探る』
⑧『ハプログループからみた人類の分岐』
 は連関していますので一緒に扱いたいと思います。
さて、前回紹介したように、ハプログループを調べることで、拡散の跡を探ることが出来ます。
人の拡散はアフリカから2つのルートに分かれ、1つはヨーロッパ、もう1つはアジアに向かったと考えられれています。
さてその足跡は?
まずは、ヨーロッパからです。現在のヨーロッパの人々のハプログループは大きくJ,H、V、T、K、U,Xの7つに分かれます。(これは本当はもっと多いのですが、わかりやすくしています)これらのハブログループは全てNというハプログループから生じています。
その中のJは、いつ分岐したかというと約1万年前という結果がでています。このことから、このJのハプログループを持った1団が中東から農耕をヨーロッパにもたらした集団ではないか?と考えられています。現在のヨーロッパ人の中でこのJに属する人の割合は約13パーセントに当たるそうです。
このはなしは、日本の縄文人と弥生人の話に近い事例です。後からやってきた人々の遺伝的な影響の程度がどのくらいかの事例です。
簡単にまとめると、ヨーロッパの人々は約4万年前から1万年前までの間に、中東から移動した人々の子孫だということです。
では、ヨーロッパの話はこれぐらいにして、アジアに目を向けます。
アフリカを出て、紅海を渡り、海岸沿いに移動していくと、そうです次はインドです。
実はアフリカからインドとの間の国々はあまりDNAデーターがなく、はっきりいえばよくわからないのが実情です。
ヨーロッパはNグループから分かれたハブログループであるといいましたが、アジアはMを中心としたハプログループになっています。
ではインド人はどっちでしょう。ちなみに
インド人に対する一般的なイメージは、色は黒いが容姿としては西洋に近いというものではないでしょうか? でもその実態は?
調査結果は以外にもインド人の60パーセントはMの系統に属しています。つまりどちらかといえばアジアというわけです。このように見かけの印象とDNAの分析結果は違う事が起こります。
そしてこのインドがNグループの東端であり、Mグループの西端ということがわかっています。
アジアとヨーロッパの境が、DNAではインドだということです。これも印象と違いますね。
更にNとMとでは分岐時期が若干Mのほうが早い(古い)と言われています。
これでアフリカを出た人々のうちMグループの人が先にインドまでやってきて、その後Nグループの人やってきた。更にMグループはインドより先の東、南のアジアに拡散していったと考えられます。
さて実はもう1つのルートがあります。東アジアへの拡散はインドを通らずに中央アジア経由のルートでも起こったと考えられています。新しい時代ではシルクロードといわれる道です。先行人類であるネアンデルタール人の遺跡もあり、十分考えられるのですが、十分なサンプルが無い状況なので、未だ確かなことはいえないようです。
インドルートと中央アジアルートのせいなのかははっきりしませんが、現在のアジアのハブログループを整理すると。大きく南北に2つのグループがあるように見えます。
1つは中国北部、もうひとつは東南アジアを中心にしています。
北のグループには、NグループのA、Y、MグループのD,G,M8a,C,Z
南のグループには、NグループのB,R9,F、MグループのM9、M7、Eが含まれます。
更にインドネシアを中心にP、Qのグループもあります。これも複雑でPはN、QはMグループに属します。
ここで??  そうです。
 NグループとMグループがいわばごちゃごちゃに混在するのがアジアなのです。
ここからわかることは、拡散のルートはヨーロッパのように単純ではないということですね。
ですから現状はいろいろな仮設が考えられています。
さて今回はアジアまでの分岐と拡散を紹介しました。更にアジアの中での分岐や拡散の足跡を探ることが、日本人のルーツや、新大陸への拡散のルートを解き明かすことに繋がるのだと思います。
乞う ご期待ですね。


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