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中国、朝鮮、日本を貫く共通シンボル「八咫烏」

Posted By ryujin On 2008年10月8日 @ 8:34 PM In 弥生ー律令時代の集団統合 | 8 Comments

今日は一風変ったところで、八咫烏(やたがらす)と中国、高句麗、高麗神社、熊野神社、天皇家の礼服のお話し。Jリーグのシンボルマークでもあります。
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[高句麗の古墳壁画]
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○八咫烏とは3本の足を持つ伝説上の烏で「熊野の説話」 [3]に寄れば「中国の漢族の神話では、尭(ぎょう)帝の時代、十個の太陽が一斉にみな空に出たため、地上の草木が焦げて枯れ始めた。そこで、帝は弓の名人羿(げい)に太陽を射落とすように命じた。羿(げい)は空に向かって矢を放ち、九個の太陽のなかにいる九羽のカラスの体を射抜いた。カラスたちはみな死に、地上に落ちた。こうして太陽は一個だけになり、地上の人々は焼死を免れた。
とあります。古来、中国では、太陽の中に三本足のカラスが住むと考えられ、また、太陽はカラスによって空を運ばれるとも考えられていました。
カラスの足を三本足とするのは、陰陽五行思想によるものだと思われます。陰陽五行思想では、二は陰数で太陽にふさわしくなく、陽数である三こそがが太陽にふさわしいと考えられます。
この中国の太陽の象徴である三本足のカラスが日本に伝わり、日本でも三本足のカラスが太陽の象徴とされたのでしょう。」(引用終わり)
○「八咫烏の「咫」は長さの単位を示す語で、大きい意味をも有するらしいので、八咫烏は種類としては大烏ということでもあるようです。最近の新聞報道では飛鳥キトラ古墳の壁画から中国式の三本足の烏の絵が見つかったとのことです。」 「三本足の霊鳥「八咫烏(やたがらす)」 [4]
○朝鮮では古くは高句麗の壁画にもこの八咫烏が描かれている。(前出)
又、ペ・ヨンジュ主演のかの人気韓国ドラマ「太王四神記」に出てくる「広開土王」(埼玉高麗神社にその銅像がある)の衣服にもこの八咫烏が刺繍されているそうだ。ちなみに「広開土王」は日本では「好太王」と呼ばれ、碑文で有名。
この高麗神社は高句麗滅亡(668年)の2年前に日本に渡来した使節団の一員だった高麗王「若光」を祭った神社である。
「続日本紀」によれば、716年、大和朝廷は駿河,甲斐、相模など関東7カ国に散らばっていた高句麗人を集めて武蔵国に移住させ、「高麗郡」を創設した。高麗王「若王」を郡長に任命したとある。
○また、『古事記』や『日本書紀』には、カムヤマトイワレビコ(のちの神武天皇)が東征の途上、天か
ら遣わされたヤタガラスの道案内により熊野・吉野の山中を行軍したということが記されています。
実際、日本の各地の神社(例えば兵庫弓弦羽神社)でこのヤタガラスがシンボルとして使われている。
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○また法隆寺のかの有名な玉虫厨子の台座にも真っ赤な太陽が描かれ、中に3本の烏が足を広げているそうです。
○さらに「太陽女神の子孫である天皇の即位礼に立てられる幟の紋様には、青竜・朱雀・玄武・白虎の四神と、三本足のカラスが使われたそうですし、天皇の礼服の紋章 [5]には円形の中に三本足のカラスの刺繍が施されているそうです。」
※八咫烏という一つの想像上の烏が、中国、朝鮮、日本と広範囲なエリアで古墳時代から連綿として
支配者や神社や国家のシンボルとして使われているというのも、この3つの国の深い関係を象徴しているようで興味が尽きません。


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[3] 「熊野の説話」: http://www.mikumano.net/setsuwa/jinmu.html

[4] 三本足の霊鳥「八咫烏(やたがらす)」: http://home.att.ne.jp/sea/g100club/weekly97.htm

[5] 天皇の礼服の紋章: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%92%AB%E7%83%8F

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