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ユダヤ教に繋がるメソポタミアの宗教

こんにちわちわわです。
古代エジプトの宗教観を探る前にメソポタミアの宗教の変遷を概略押えておこうと思います。
mesopotamia1.gif
■シュメールの都市国家
  それぞれの都市の市神(土着の神)
          ↓
  末端の神々を統合する天空の神アン=宗教の誕生
          ↓
■アッカド王朝時代
  王そのものが神になる。
          ↓
■アッシリア王朝時代
  神の一本化(一神教への流れ)英雄神マルドゥーク。
          ↓
■古代ペルシャ帝国時代
  ゾロアスター教(善と悪の二元論・一神教)
          ↓
      ユダヤ教の誕生
         
多神教から、今日のユダヤ教、イスラム教、キリスト教へ繋がる一神教への流れがメソポタミアのっ宗教の流れです。
概略すぎますんでまず↓↓これ押してから・・・
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以下「南風博物館」要約。http://www005.upp.so-net.ne.jp/nanpu/history/babylon/babylon_rel.html [3]
 メソポタミアの都市にはそれぞれ、市神と呼ばれる存在があり、その多くは土着の神だったと思われる。
 メソポタミアで創造された神々は、各都市の支配者である王とともに統治にあたる格の高いものから、家にある道具の何々に宿る格の低いものまで、数え切れないほどあった。その中でも国家を守護する神は、普段は神殿の奥にいて、支配者であると同時に祭司の長でもある王を従えて、妻や家族とともに住んでいると考えられていた。
 神々は人間と変わらない肉体をもち、それどころか同じような欠陥すら備えている。彼らは思慮深く、鋭い洞察力をもつが、だまされたりする。嫉妬に悩み、情欲に身を焦がし、飢えたり渇いたりする。そして彼らは病気になったりケガをしたり、あるときは死んでしまったりするのである。
 それに対して、「悪」と呼ばれる存在もあり、悪魔や悪霊、または巨大なヘビといった形で表されたりする。人間が行う悪は彼らのなせるわざだと信じられ、神がこれらの「悪」たる存在を正し、宇宙の秩序を回復する様子が賛歌や哀歌といった形式でつづられているのである。
 そうした思想が宗教へと発展するためには、創造神話と宇宙の真理を体現する神の存在が必要不可欠であり、その役割を担ったのは、天空の神アン。アンがまず月を生み、そこから太陽が生まれ、そして都市の広がりがすなわち宇宙であり、それぞれに宿る神々がそれを構成する要素となる。それらをまとめる最高神として、アンがいたのである。こうして、メソポタミアに宗教が生まれたのであった。
■ シュメール人による神々
 すべてのものに宿る神々は、それぞれの格を数字で表していた。最高は60で、格が下がるごとに数が減っていくのである。この世に共通するものに関する神はそれだけ格が上で、各都市の神とは主従の関係をなしていたと思われる。
●天空の神アン(60)
●大気の神エンリル(50)
●水の神エンキ(40)
●月神ナンナ
●太陽神ウトゥ
●金星の神イナンナ
●地母神ニンフルサグ
●銅の神ニヌルタ
■アッカド時代以降の神話
 シュメール時代の王たちは、みずからを神に「認められた者」として公言し、また神の寵愛を維持するために儀式には自分から参加し、供物をささげたり神聖なレンガを積むといった作業は王みずからが行ったりしたものだった。
 それがアッカド時代になると変化し、王はすなわち神であると考えられるようになったのである。それを実際に行い、統治に利用したのは、「四海の王」を自称したナラム・シンであった。
 王みずからを神として崇拝するという手法は、復活したシュメール人王朝であるウル第三王朝にも引き継がれている。王シュルギは自分を月の神ナンナと同一化し、ナンナの名前のひとつとして自分の名を残すことに成功した。
■アッシリア人と神
 山岳地帯で発展してきたアッシリア王国は、もともと独自の宗教をもっていた。メソポタミアの沃野に出てきた彼らは、先進的なシュメール・アッカドの宗教に触れ、その多くを自分たちの宗教として取り入れた。
 それに変化が起こったのは、アッシリアがバビロニアを制覇し、バビロンに勢力を伸ばした時期だった。そこで脚光をあびたのがマルドゥーク。
●英雄神マルドゥーク
 バビロンの市神だったマルドゥークは、古バビロニアの覇権とともに各地へと信仰を広げていった。彼もまた天地創造の神話をもつ最高神のひとりであるが、若き兵士の姿をした神は人間の問題を理解し、ともに悩み、考えてくれる存在として位置づけられていた。もともとは戦士の神、軍神である。
 彼はシュメールの神が有していた役割をほとんどひとりで負うことになり、多神教であったメソポタミアの宗教を、しだいに一神教へと塗り替えていったのである
 宗教自体はバビロンの滅亡とともに消え去ったが、思想はその後に現れたゾロアスター教に受け継がれて、多くの王たちの帰依を集めていった。
■古代ペルシャとゾロアスター教(ウリキペデリアより)
 善と悪の二元論を特徴とするが、善の勝利と優位が確定されている宗教であり、その意味では、世界最古の一神教であるとも考えられる。開祖はザラスシュトラ。
光と闇が争い、この争いが地上の歴史であり、神は真理を教えるため、人間に救済者・預言者を定期的に送り出し、人間に救いを齎すという教えは、後のユダヤ教の宗教思想に継承される。
その後、預言者モーセによりユダヤ教が誕生します。

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