ゲノム解析で明かされる人類史の謎
ー人類史の起源は北東アジアと判明ー
これまで日本人の起源は旧人(縄文人)系と、北東アジアからの渡来人系との混血からなるという二重構造説が有力でしたが、最新のゲノム解析によると日本人の3集団はいずれも北東アジアに起源を持つということが判明したそうです。
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月刊誌「選択」07年12月号の記事紹介 [3]や雑誌の本文によると
この説(二重構造説)においては縄文人系に近いアイヌ民族や沖縄人は南アジア系だとされ、遺伝学的にもそのことが立証されると期待されたが、根井教授(ryujin注 [4])ら研究者は「アイヌ、沖縄人、本州人のゲノムデータは南中国、台湾原住民、タイ人、フィリッピン人らとは異なっており、日本人の3集団はいずれも北東アジアに起源を持つと考えられる。アイヌと他の日本人とは縄文早期に分岐し、沖縄人はそれより後に分かれた枝流のようだ
そのため、最近では日本人は北東アジアの後期旧石器時代に由来するとする見方が主流となり、クサビ形細石核を持つ細石刃文化を担った東日本一帯の人類集団の技術はバイカル湖周辺から伝播したものだとみなされるようになった。細石刃は当時としては革新的な技術であり、日本各地で自然発生したとは考えにくいこともその大きな理由の一つである。
日本では、前述のペンシルバニア大根井教授や、国立遺伝学研究所の斎藤成也教授と共同研究している遺伝人類学者の尾本恵市氏らがこの北東アジア説を主張している。
「近隣結合法」による人類系統樹(尾本)
この系統樹が事実とすれば、日本人(アイヌも沖縄人も)と、朝鮮人、チベット人の遺伝子はほぼ同じということになります。
TVなどで見るチベット人は、ほんとに日本人とそっくりだと思っていましたが、実感としても頷ける説ではあります。
とすると弥生人の出自がやはり気になりますね