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なんで縄文人は物を大切にしたのか?

Posted By sawatan On 2007年11月8日 @ 9:15 PM In 縄文人の集団統合 | 1 Comment

最近、読んでいる本の中で、ふと気付いた一文がありました。
>縄文人は物を大切にした(環境考古学事始 安田喜憲著 洋泉社新書より)
それに比べて、現代社会はなんと物を無精に扱っているか?いかに無駄を生み出しているか?皆さん実感しているところだと思います :-(
環境問題が叫ばれている中、それら問題も市場拡大・利益第一の中で宣伝文句として利用されてしまい、問題は一向に解決する様子さえ見せない
置かれた状況は全く違うだろうが、なんで縄文人は物を大切にしたのか?そこに学んでみたいと思います :o
idehigasi02.jpg縄文早期の木器です♪
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石油ショック以降、「使い捨ての時代」は終わった。私たちは今、省資源の中でいかに物を大切にして生きていくかを学ばねばならなくなっている。しかし、長い間のぜいたくにならされたわれわれは、省資源・省資源とさけぶだけで、なかなかその効果が上がらない。この縄文時代前期、すでに人々は物を大切に使用していた。それは、土器や木器に、何度も補修を加えて使用した痕跡がみられるのである。土器に直径三ミリ内外の穴をいくつかあけ、それに糸を通して、割れた土器をくっつけて使用している。また、木器のこわれたものも、やはり補修している。このように、縄文時代の人々は、現代人よりはるかに物を大切にしていたのである。(環境考古学事始 安田喜憲著 洋泉社新書より)

なんでものを大切にしたのか
るいネット [3]の認識と合わせて考えてみましょう :o

Re:文明とは自然を改造することである [4]
環境破壊の原罪はどこにあるのかの問われれば、私は略奪闘争以降の自集団の正当化観念(≒守護神信仰)が登場した辺りではないかと思います。人間も上記のような生物の相互秩序の中に在る訳ですから、その秩序が生きる上で拠り所になります。旧石器時代や日本では縄文(大衆文化では江戸まで)はその秩序を拠り所にして人間も生活してきました。


現代社会は、個人バラバラの社会。みな私有権を有している。よって、モノは自分の物。例えば食器が壊れたら買い換えれば良い。例えば、会社の共有物であっても買い換えればいい…こんな意識に陥ってしまうのだと思います。元々、市場の企業にとっても、モノが売れるということは利益に繋がる。大衆のこの意識は、企業にとってももってこいの状態。みんながこんな意識下で、誰もモノを大切にしようとは思わない。
社会が自分第一の意識構造にある限り、「モノを大切にしよう」など実現することなどできない。自分以外やその先のことを全く考えないから。 :cry:
一方、縄文時代は、集団存続が第一であり、日々自然圧力に晒される状況です。モノは集団の共有物。土器や石器,木器などの道具は、自然から授かった大事なものであり、集団の共有物。例えば、土器一つ作るにも、失敗や苦労を伴う大変な作業であったはずです。現代社会のような機械生産ではなく、全てのものが人による手づくり。そんな想いのこもったモノが、例えば壊れたら?みんなが困る。修理して使おう。大切に使おう。という意識になるのだと思います。
縄文人は集団第一。常に自分以外の周りのことを対象化しているから、「モノは大切にしよう」という意識になる。 :o 縄文時代は、原始的でモノがなかったから大切にしたなどと捉えていてはダメ。
自分第一か集団第一か?統合軸の違いが、いかに個人の意識を規定するかがよくわかります。現代にひきつけて言えば、社会の統合軸そのものが変わらなければ、人々の意識も変わらないことを暗示しているのです。
やはり、縄文人に学ぶところはたくさんあるのですね 改めて、歴史に学ぶというところを実感しました :o
以上、さーねでした :o


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[3] るいネット: http://www.rui.jp/

[4] Re:文明とは自然を改造することである: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=164298

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