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縄文ー古代通信NO6(19年9月号―1周年記念号)

みなさん、当ブログは1周年を迎えました~☆ パチ パチ パチ パチ
当ブログが現在のようなかたちになったのが18年の9月です。
第一声は9月7日付けのtanoさんの投稿「略称「縄文・古代ブログ」の当面の課題について [1]」と「縄文ブログがリニューアルしました! [2]」です。
1周年ということもあり、当初の課題設定に対して、この1年の追求はどうだったか見てみる必要があると思います。そこで、この9月号を1周年記念号として、そのあたりにも触れながらまとめたいと思います。
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当初設定された課題項目としては、
①縄文時代を掌握する。
⇒【縄文―基礎情報アレコレ
②縄文前夜を明らかに
⇒【縄文―縄文時代の生い立ち
③縄文時代はどこまでわかっているのか?何が未明なのか?
⇒【縄文―新報・追求テーマ
④弥生時代に入り縄文文化は何が残ったのか?
⇒【縄文―縄文体質とは何か
⑤いろんな縄文時代のディテールを追求する。
⇒【縄文―ディテール編
そして大テーマとしての【弥生―古墳―律令】【世界の古代文明】です。

①縄文時代を掌握する。⇒【縄文―基礎情報アレコレ】
→年代、地域、人口、生業、気候、海抜、遺跡、土器、土偶、集落、集団形態を網羅的に把握⇒一覧年表

これについては、多くの情報が蓄積されました。そして、さーねさんの「仮説】縄文:ふさわしい時代区分は? [5]」の内容は、年表の骨格になると思います。そういう意味で、この仮説を補強する「集団形態」や「集団統合」に関しては、まだ追求の余地があるのではないでしょうか。約1年前のみつこさんの記事「縄文集団が小規模なのはなんで? [6]」や、これに続くmukaiさんの縄文時代の集落規模 [7]、ぴんぐーさんの縄文人の集団規模と共認の関係 [8]は、改めてよいきっかけになりそうです。

②縄文前夜を明らかに⇒【縄文―縄文時代の生い立ち】
縄文人はどこから来たのか?どのように移動したのか?
ヤンガードリアス前後の日本列島の環境を明らかに。縄文前夜の日本の状況とは!
また南方発、北方発の両説を比較検討

これについては、私が以下の記事で少しまとめました。
縄文人の故郷、スンダランド [9]
新旧モンゴロイドの混血による縄文人の形成 [10]
縄文人の由来を知ることは、その文化についての基盤を知ることだと思います。起源となった地域を明確にし、現代に残る起源文化の痕跡を追求することで、遺跡等では分かりにくい婚姻様式等の集団統合(or集団間統合)の方法について類推できるのではないかと考えています。そのような記事が後に続いてほしいと思います。

③縄文時代はどこまでわかっているのか?何が未明なのか?
⇒【縄文―新報・追求テーマ】
最近の遺跡調査からわかったことは何か?
→縄文情報近況ckして仕入れたネタはここに
縄文時代で未明な事は何か?
→農耕の発祥・人口減の原因・弥生人との接触等
交流圏はどこまで広がっていたか~中国・果てはアンデスまで?
諸説が撒き起きている内容は何?→三内丸山は都市?
縄文書籍の諸説紹介と切り口などの詳報

最近は、交流圏について追求が進んでいます。一般には交易と称されるものは、当ブログでは、贈与であるとしていますが、遺物の内容や土器の文様なども含め、いちど明確にしておいた方がいいようにも思います。
環太平洋圏の海流・気流は縄文人をどこに導いたか? [11]
3万年も前に神津島と伊豆半島で交易があったってホント? [12]
火山活動から日本列島の成り立ちを見る。 [13]
火山活動から日本列島の成り立ちをみる~続編 [14]
上記以外には「三内丸山は都市?」については、カッピカピさんが縄文時代のなんで [15]で提起され、さーねさんが、【仮説】縄文時代の都が1500年も続いたって本当? [16]でいい記事を書いてくださいました。
さらに、縄文時代における集団間の関係、交流?の様子が鮮明になれば、縄文時代がもっとリアルになると期待しています。これまでの記事は
縄文の交流は、自然恩恵への感謝・喜びの交換だった。 [17]
縄文の文化圏:交換物の分布から「文化圏」が見えてくる [18]
縄文:黒曜石が贈与品になったのはなぜか? [19]
船泊縄文人の海上ネットワークは交易か? [20]
縄文時代の贈与・交易は寒冷化を生き延びるため? [21]

④弥生時代に入り縄文文化は何が残ったのか?⇒【縄文―縄文体質とは何か】
その後日本人に残り続けているものは何か?
アイヌや沖縄、戦前の日本から縄文性を類推してみる?
民俗学からのアプローチもあります。

アイヌについてはtanoさん、yuyuさんに始まり、naotoさんが継続して追求していただいています。
直近では「もう一つの日本列島史 [22]」。過去には、
アイヌ民族の婚姻様式 [23]
アイヌについて [24]
アイヌ民族の海獣猟 [25]
北の古代史~続縄文 [26]
アイヌに関して~故萱野氏を偲んで [27]
アイヌと縄文人のつながりを明確にしつつ、アイヌから縄文へ迫っていきましょう。
そして、沖縄についてはyuyuさんが追求を始めてくださいました。
琉球の交流の歴史~概要編
続編が期待されます。沖縄はいまでも縄文的な精神風土が息づいているように思います。現代の沖縄に縄文を見出し、未来の可能性へ繋げるか、沖縄から環太平洋へ広げ、海底に沈んだ幻の遺跡を紐解くか…、楽しみです。

⑤いろんな縄文時代のディテールを追求する。⇒【縄文―ディテール編】
A.食料事情(山、海、川)⇒生活技術
B.土器技術と様式 ⇒土器・土偶
C.土偶とは何か ⇒土器・土偶
D.生業全般:栽培技術・狩猟技術・採取技術 ⇒生活技術
E.服装・建築・装飾具 ⇒生活技術
F.思想:アニミズムの実態 ⇒集団統合
G.社会:縄文の階級社会の中身とは(階層ではなく階級である) ⇒集団統合
H.贈与・交易:黒曜石・翡翠 ⇒縄文時代、集団統合
J.海洋技術 ⇒生活技術
K.祭祀:どんなお祭りがあったのか? ⇒集団統合

これについては、この1年でどんどん記事が蓄積していっています。どんな記事があるかは、各項目の⇒で示したカテゴリーを見てください。「こんな記事があったんだ~」っていうものが見つかるかも知れませんよ!
直近では、石器、住居、思想、土笛に関する記事が投稿されています。
旧石器時代に使われた磨製!?石斧 [28]
竪穴式住居 [29]
日本の神道や仏教が根底に持っている思想とは何か② [30]
縄文の土笛 [31]

縄文の土笛は、縄文の祭りにつながりそうですね縄文の祭りについては、
縄文の祭り ~地域性と集団形態による差異~ [32]
遺物に残りにくいこともあり、まだまだ追求の余地がありそうです。土笛はどんな音がするのか?って考えていくと、縄文人の音楽って?と広がっていきます。
また、「社会:縄文の階級社会の中身とは(階層ではなく階級である)」については、これまでほとんど関連記事はないと思います。
どなたかチャレンジしませんか?

縄文以外では、この1ヶ月は市場経済や金融に関する記事が多くありました。古代文明においては、現代まで続く二大勢力である国家と市場が成立しています。国家と市場の構造を解明することは現代の諸問題の構造解明に役立ちます。
■市場・金融
中国文明~春秋戦国~国乱れる時…市場が発達する! [33]
東インド会社:インドや中国という古代的国家を収奪・解体した怪物会社 [34]
イギリス東インド会社②:儲けを求めて、貿易→徴税権(征服)→アヘンの三角貿易へ [35]
中国における紙幣の発展 [36]
ユダヤ5000年の教え:“お金”のことわざより [37]
そして、sakashunさんの教科書では教えてくれない中国年表 [38]があります。このような力作は、早々できるものではありませんが、時々このようにまとめたり、構造化したりする投稿があると、次の追求が一段と加速されますね。
最後になりましたが、マヤ文明
マヤ文明って何? [39]
マヤの生贄~何のために行われたのか? [40]
縄文人とは兄弟関係にある人々の末裔がつくった文明と考えれば、より興味が湧きますね。

みなさんお気づきのように記事のカテゴリーを細分化しました。
テーマ別の追求がしやすくなったと思います。何かを調べようとするとき、何かを記事にしようとするとき、関連しそうなカテゴリーを見て、関連する記事があればそれをベースにして、新しい内容を塗り重ねるかたちで投稿してもらえたら内容が深まると思います。あるいは、過去記事から、不明点(なんでだろう?)を抽出し、解明していくのもいいですね。

当ブログも2年目に入りました。
当ブログのサブタイトル「いったい、人類はどこで道を誤ったのか?人類は今、自らが築いてきた全文明の見直しを迫られている。」を鮮明にしていきましょう
⇒さーねさんのなんで歴史を解明するの?⇒今まさに求められているから! [41]も参照してください。
2年目の飛躍に向けては、記事の洗練はもとより、協働できるサイトとのつながりを広げていくことだろうと思います。追求のネットワーク、協働者の輪を広げていけるよう、ブログ外との関係をつくっていく積極性が求められます。
トラックバックなどは過去記事でも可能です。ブログ間で記事・コメントの応酬によって深まっていく、というイメージですね。そんなふうになったらもっと楽しくかつシビア~になると思います。
つまり、今以上に活力が上昇するっていうことです

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