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環太平洋圏の海流・気流は縄文人をどこに導いたか?

mukaiさんの縄文の海洋技術:自然の注視が可能にした  [1]縄文の海洋技術:『縄文時代にも、絶対、日本から黒潮に乗ってアメリカ大陸へ行っていましたよ』 [2]でも言われていますが、既に1万年前から6000千年前に、縄文人は太平洋を航海していたのではないかと多くの考古学者が述べているようです。
中には、インディアンの祖先やポリネシア人の祖先は縄文人ではないかと言われる人もいますが、そんなことがあり得るのでしょうか?
実際、ノルウェーの人類学者、ヘイエル・ダール博士は、筏船で、ペルーのカヤオ港から南太平洋のツアモツ島まで4,300マイル(8千km弱)の横断を試み、102日間でたどり着いたそうです。その他にも、tanoさんが
黒潮に乗って  [3]でも紹介しているように、この環太平洋を流れる海流の作用はコマを流す実験でも実証されているようです。
果たして、インディアンやポリネシア人の祖先が縄文人かどうか分かりませんが、少なくともエンジンも海図も持たない古代人が、遥か何千キロも先の大陸や島々に舟を運ぶのに、地球の海流や大気の流れはどのように影響するのでしょうか? 
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以下「地学教室」 [6]より引用
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海流
>地球上の風は大きく見ると大体一定方向に吹いています。中緯度の西風(偏西風)や低緯度の東風(貿易風)がその代表例です。そのため風に押されるようにして海面に流れが生じます。これが海流です。地球の自転による見かけの力(コリオリの力)の影響で事情はやや複雑ですが、結果的に北半球では太平洋や大西洋に大きな時計回りの海流が流れています。これらの海流は渦の西側(大陸東岸)で流れが強まり(西岸強化)、黒潮や湾流(メキシコ湾流)として知られています。黒潮は南から流れてくるので水温が高く(暖流)、そのため太平洋岸地域は冬でも暖かい気候となります。  
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>偏西風と温帯低気圧
>私たちの暮らす日本を含め、中緯度地域は赤道から来た暖気と極から来た寒気が出会う偏西風帯にあたります。そこでは寒気と暖気の境である前線(温暖前線・寒冷前線)ができ、その上にできる渦巻きが温帯低気圧です。偏西風の蛇行が地表につくる渦が、この温帯低気圧や移動性高気圧に対応します。蛇行の波が西から東へ移動するにつれ、低気圧・高気圧も東へ移動します。日本付近の天気が西から変わるのはこのためです。
このように、地球の自転とコリオリの力は、環太平洋全体の表層海流と気流の流れを作り、縄文人をアメリカ大陸や、南太平洋の島に導く可能性は充分にあると考えて良さそうです。
しかし、これがもし本当なら、何故、縄文人は決死の覚悟で太平洋に乗り出したか? 
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http://www.asahi-net.or.jp/~vm3s-kwkm/kodai/sankou/e_asia01.png [7]
以下「古代で遊ぼ」 [8]より
>BC6500以降ならば対馬暖流に乗って「瞬時」に樺太までも到達できただろうと思います。
原始北前船です。九州と東北はおそらくは1年以内、縄文時間ならば事実上のゼロ時間で接続されるわけです。
日本に大河川はなかった、しかし対馬暖流がその代わりとなります。
なお、大陸側沿岸は狩猟向きの環境で海流も逆方向です、交易を除いて古倭民の進出はなかったと思います。
太平洋岸は未知の領域です。地形、潮流ともに難所が多く日本海沿岸より高度な航海術が必要だったでしょう。
昼間の航海だけでは次の拠点に到達できず遭難も多かったと思います。
重要拠点は、大隅半島、日向、室戸崎、紀州東岸、浜松、伊豆半島。北限は房総南端。
漂流した場合は伊豆七島へ。その他は魚の胃袋へ(^^;
太平洋岸は温暖なのでスンダ海没でやってきた最新の南海民が航海アドバイザーとなります(^^;
古倭民の祖先でもあるので特別な人々として扱われたかもしれません。

恐らく、この頃(縄文海進)から、太平洋沿岸に住む人も海進が進むに連れて、食料を求めて暖流と寒流がぶつかる太平洋に乗り出していったのではないかと思われます。その結果、一部の舟が流され、そのままアメリカ大陸やポリネシア等に流され、舟に積んでいたものがたまたま発見されたのではないかと思われます。
残念ながら、インディアンやポリネシア人の祖先は、縄文人ではなかった、というのか本当のところでは? 
  

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