- 縄文と古代文明を探求しよう! - http://web.joumon.jp.net/blog -

旧石器時代に使われた磨製!?石斧

こんばんは bunchanです   今日は石器のお話です。
旧石器時代には打製石器  http://db.gakken.co.jp/jiten/ta/303850.htm [1]
新石器時代には磨製石器  http://db.gakken.co.jp/jiten/sa/219320.htm [2]        
石器を磨くようになったのは単純に新石器時代からなんだ~ と理解していました。そして旧石器時代と新石器時代の分かれ目は12000年前です。http://ao.jpn.org/kuroshio/widechrno.htm [3]
と こ ろ が です・・・
 

1968~70年頃から東京・武蔵野台地を中心に、旧石器時代遺跡の大規模発掘が頻発し、1973年(昭和48)栗原遺跡で刃部を研磨した立派な磨製の斧形石器が発掘された。出土層準は立川ローム第X層中であった。同じ頃、千葉・三里塚55地点遺跡でも同層準から磨製例が出土し注目された。この厚く堆積した関東ローム層準から、確かな年代的裏付けをもって発見された「磨製石器(斧)」の登場で、旧石器時代に磨製石器が存在する事実は疑う余地がなくなってしまったのである。

日本の旧石器文化の磨製石斧は、不思議なことに3~4万年前に集中し、その後は草創期にならないと出現しない。つまり現在「世界最古」の磨製石斧であり、さらにこの磨製技術は日本で独自に発明された可能性もある。

palaeoMafuBunpu.jpg
旧石器時代の磨製石斧(小田静夫) [4]より参照・引用させていただきました。
なぜ石斧は磨かれたのでしょうか? 🙄
ぽちっとしてから次にいきましょう~
Blog Ranking [5] にほんブログ村 歴史ブログへ [6]


そもそも日本列島に渡ってきた人々は、スンダランドから黒潮にのってやってきた人たちでした。縄文人の縄文人の海上航海の道具である丸木舟は、現在、150例以上発見されています。
丸木船を作るにはまず木をくりぬくための石斧が必要

旧石器時代の磨製石斧は、刃先の部分だけを磨いた 局部磨製石斧でした。
刃先を磨くのは、木の加工に必要。
p29_001.jpg
磨製石斧の復元画像   福島県福島市ホームページ [7]からお借りしました。
つまり、この石斧はまじないのためというよりも実用的な意味合いで必要だったので刃先だけ磨いたのではないでしょうか。縄文人は、海の民 であると同時に、木を加工する民でもあったということではないでしょうか。
黒曜石のtanoさんが縄文人が航海した理由の仮説をたくさんあげてくれていますが、私は「逃げてきた」 っていうのがしっくりくるな~と思っています。
なので、丸木舟を作るための木の加工も必死で、石器の刃先を磨くということをすぐに思いついたのでは?と思うのですが、みなさんはどう思われますか?

[8] [9] [10]