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ブナ林とマタギ

Posted By mituko On 2007年7月18日 @ 8:49 PM In Ⅱ縄文時代 | 4 Comments

こんばんは~ みつこ :D です。
またちょっぴり縄文に戻ります
東北日本の源流・ナラ林文化vs西南日本の源流・照葉樹林文化 [1] 
縄文文化とブナ林 って切っても切り離せないようですね。
今日は、そんなブナ林に生きた、マタギたちの信仰について紹介します。
主に『ブナ林と古代史』さん [2]からいただきました。
マタギって何?
マタギというのは、クマなどの大型獣を捕獲する技術と組織をもち、狩猟を生業としてきた人をいう。中でも秋田県の仙北や阿仁地方には、マタギの村が多かった。彼らは、クマ狩りなどの集団猟を得意とし、晩秋から早春にかけて山に入り、拠点となる場所に設けた簡単な狩り小屋に泊まり込んで、クマ、カモシカなどの大型獣を捕った。
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マタギとブナ林の関わりって?
ブナ林を構成しているのはブナ、ナラ、クリ、ミズナラなどである。これらの実がクマの主要な食物となっている。他にもヤマブドウやアケビなどがある。晩秋とか春先には落葉を掻き分けて地上にこぼれたブナの実をあさる。これをホリバミ(掘食)という。初秋のころは樹上で枝をへし折ってナラの実を食む。これをオリバミ(折食)という、クマのついた木は丁度棚をかいたようなありさまになっている(これを熊棚という)このようにクマの生息はブナ林の恵みに負っている。
なるほど、ブナ林 があったからこそ、マタギ が登場しえたのですね。
マタギの信仰から人々の自然への思いを読み取ってみたいです
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ありがとうございます

マタギが、平野部の単なる鉄砲打ちと異なったのは、山ノ神を信仰し、山へ入ると里言葉を避け、独特の山言葉(狩詞、マタギ詞)に切り替え、唱え事や呪言葉の秘事をもち、厳しい戒律を守って、特有の猟法で集団狩猟した点にある。更に彼らは、獲物は山の神の授かりものとし、定まった作法で解体儀礼を行い、その霊を慰めた
 統率者ともいえるシカリは、必ず山ノ神への供え物であるオニオコゼの干物と、彼らの精神的支えであり、藩界越境の許可証ともいえる秘巻を持参した。
 彼らは山入りすると、それらを狩小屋(マタギ小屋)の山ノ神に供えて、朝、夕に拝んだ。オニオコゼを持参するのは、山ノ神が女神であるため美しいものに対しては嫉妬し山が荒れ、醜いものは喜んで山が静まると信じていたからである。
 また、彼らにとっての狩の本尊である秘巻には、日光派の「山達根本之巻」と、高野派の「山達由来之事」とがあり、縁起、秘法などが書かれていた。
 山でのマタギの生活は、山ノ神への祈りと、様々な禁忌(タブー)、けがれを払う際の潔斎などによって、常に律されていた。禁忌を破った者は下山させられたり、水垢離、雪垢離、笹垢離を取らされ、時には“三間イタチクグリ”などのように裸で深雪の中に潜らされたりもした。

捕った獲物は、肉や皮だけでなく、血、脂肪、脳みそ、舌、骨、腸、性器など、ことごとく自家用として利用した。
 このように獲物の処理ひとつとっても、彼らは生活にはゴミとなるものが殆ど出ない。殺生した以上は、とことん利用する。それが獣の霊をなぐさめ、山ノ神への感謝の気持ちにつながると信じていたからである。そのことは、アイヌや海人も同様で、自然物を糧とする民の共通した生き方であり、哲学でもあった
 マタギは、ブナの森の豊かな恵みが、しきたり、掟、禁忌といった約束事で、将来に渡り、保証されることを知っていた。。例えば、小国マタギは、山頂越えのクマは撃ってはならないし、三面マタギは、獣が逃げ込んでも追ってはならぬ聖域を持つことによって、必要以上の乱獲を戒め、上手な資源管理を行っていた。

特に最後の部分は、考えさせられます 。
環境破壊どうする が盛んです。そして、そのための規制(排出権とか)もどんどん作られていっている。
でも、決まりごと(規制や規範)が守られるは、その基底に、マタギのような自然(ブナ林)に生かされている、という思いがあってこそなのではないのかなと思いました。


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URLs in this post:

[1] 東北日本の源流・ナラ林文化vs西南日本の源流・照葉樹林文化: http://www.kodai-bunmei.net/blog/2007/07/000261.html

[2] 『ブナ林と古代史』さん: http://masakawai.suppa.jp/bunatai/bunatai-html.html

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