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アイヌ民族の婚姻様式

縄文時代の人々は、どのような婚姻様式をとっていたのでしょうか?
縄文人気質を探求する上で、最も重要な要因のひとつだと思うのですが、これだ!という文献に出くわしたことがありません
そこで、今日は、続縄文時代から繋がるアイヌ民族の婚姻様式を紹介し、冒頭の問題を探求するきっかけを作りたいと思います
アイヌ文化入門 [1]より
>結婚
本人がまだ幼いときに、親同士の約束や、あるいは仲に立った人によっていいなずけにしておき、年頃になって本人たちに伝え、結婚させます。
また、本人同士の意思による結婚もありました。
また、ある地方では、娘が年頃になると、家の南壁にトゥンプといわれる小室を設けて娘を住まわせ、遊びにくる男性のなかから相手を選んだりしました。
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適齢期は、男性は17~18歳、女性は入れ墨を終えた15~16歳ころからで、ともに一人前の人間として周囲から認められてのことです。
求婚の手段としては、男性が女性の家を訪れ、女性が差し出した高盛りの飯を半分食べて、残りを女性に返します。
そのとき、女性がその残りを食べた場合は求婚を承知したということで、手をつけず側に置いた場合は拒否したということになります。
婚約が決まったり、いいなずけであることがわかると、男女の間で贈り物が交わされます。
男性からは、彫刻を施した小刀、針入れ、糸巻きなど、女性からは、刺繍衣、手甲、脚絆といった自作の衣類などが、それぞれ贈られました。
結婚の形式は、文献によると、古くは女性が荷物を持って男性のところに赴くという「嫁入り婚」が多かったようです。
まず、男性の父が、太刀、宝刀、飾矢筒、鍔、行器といった結納品を携え、男性とともに女性の家を訪問します。そして、改めて結婚の話がまとまれば、そのまま相手の女性を連れてもどるか、あるいは男性がしばらく滞在し、それから後女性をつれて家に戻るなどしました。
ざっくり、まとめると
①婚前交渉に関しては、かなりおおらか
②婚姻の決定は女性に委ねられることもある
③結婚の形式としては父系制をとっていた
といったところでしょうか。
ここから、続縄文時代、縄文時代の婚姻様式を探っていきたいと思います。

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