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『豊かな森の大国』日本列島の気候はどうやって形成されたのか??

 まだ農耕・稲作の無い縄文時代において、定住による生活を可能にしたのは、豊かな森の恵みなくしては考えられなかったことでしょう。
 そこで、どのように豊かな森の王国・湿暖湿潤な水の豊富な日本列島が形成されたのか調べてみました 😀
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 今から約8,000年前九州と朝鮮半島の間は最寒冷期でも陸続きにはならずに水路となっていたが、幅は狭く、海流が流れ込むほどではなかった。その後の海面上昇で対馬海峡が大きく開いたことによって、日本海には暖流が流れ込むことになった。
これこそが日本列島の気候を左右する一大事だったよーです どのように変化したかというと・・・
①日本列島は太平洋に黒潮、日本海に対馬暖流という二つの暖流に挟まれ、海の影響を大きく受ける環境へと変化した。
②西高東低の冬型の気圧配置が強まると零下何十度という猛烈なシベリアの寒気団が日本列島に張り出してくる。日本海を流れる対馬暖流は冬でも暖かくて10度前後はあるから、そこには大きな温度差が生じる。
③そこで生まれる激しい上昇気流は湿った雪雲を生み、列島の中央を走る山脈を越える際に大量の雪を日本海側に降らせる。日本列島の日本海側は世界でも有数の豪雪地帯となり、その大量の雪は水となって地下に蓄えられた。

 簡単に言えば、以上のようなことが対馬暖流流入後の日本海で起こった。暖流のお陰で、湿暖湿潤で水の豊富な日本列島の風土が出来上がったよーです
 豊かな水の恵みで、列島はより一層濃い森に覆われ、東日本にはブナやコナラ、クリなどの落葉広葉樹の森が、西日本にはシイやカシまどの照葉樹の森が広がった。樹種豊富で実り多い、世界でも稀に見る豊かな森の王国・日本列島が誕生した。
 日本列島の森は豊かだった。特に東日本の落葉広葉樹の森はドングリやクリ、クルミなどの栄養価の高い木の実をもたらした。森に行けば誰でも簡単に拾い集められ、しかも大量に手に入ることができた。
 ただし、困ったことに、多くの木の実にはアクがある。クリやクルミは生食ができるが、ドングリはアクを抜きをしなければいけなかった。そこで縄文人は早い段階で土器を開発し、木の実を煮てアクを抜き、ドングリの食料化に成功した。土器の登場は食料の幅を大きく広げたのである。
http://masakawai.suppa.jp/kodaisi/nihonkaibunka/nihonkai-html.htmlより抜粋
 縄文時代前期(今から約8,000年前)辺りから文様の多様性含め土器は縄文時代とますます密接なものへと発展していく。こういった文化へと発展した背景には、日本列島の豊かな自然を創りだした対馬海流による気候の変動が密接に関わっていたものと考えられます 😀
 

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