- 縄文と古代文明を探求しよう! - http://web.joumon.jp.net/blog -

世界文明 vs 縄文・・・・そして反転がはじまる!?

この↓図版をみて、驚いた。1万年が一目瞭然!注目です。
 
%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%88%A5%E6%96%87%E6%98%8E.jpg
 ※この図は佐原真氏の作成らしい、秀逸です。図は「国民の歴史」より
  スキャンしたので、傾いて粗っぽい画像ですみません。                                                                          
↓1万年の解明、応援よろしくお願いしま~す
Blog Ranking [1] にほんブログ村 歴史ブログへ [2]


驚いたのは、なんとなく自分の頭の中で想像していたことが、鮮明に図になっていたからです。 
それは、おおきく3つあります。
★①世界中で農業が始まり、ついで文明と国家が成立していく中で、縄文日本だけが、なんと長々と採集生産を続けていること。
★②世界の文明は、シュメールに始まり、そこからエジプト次いでインダス、中国へと拡散していく様子がよく分かること。このことから世界の四大文明といっても、実は根は同じものであることが想像されます。一言でいうなら、略奪闘争と戦争の玉突きによって世界に拡散していった様子がよく分かることです。(参照 私権文明を問い直す [3]
★③より想像を膨らませると、紀元前1万年前~5000年前までは、世界中が先史時代の文明圏だった可能性があること(世界に残る巨石文明の遺跡はその残滓でありかなり高い文明を持っていた。) 
(参照:巨石文明に見る科学と技術の発達 [4])。
その最後の生き残りが、縄文だった可能性が高いこと。縄文以外は上記②の私権文明の拡大により滅んだ。   
図の上部、紀元前6000年以上前の黒い範囲(食料採集段階)が広がっていますが、縄文とは、この世界各地に残っていた先史時代からの文明・伝統を引き継ぐ人々の最後の逃げ場所だったのではないだろうか?
こう考えてくると、
・日本人はかなり多様な民族の混交であること。 
(参照 縄文時代以前から複数のルートで移住してきた? [5] )
・日本語は、系統がはっきりしない言語であることの理由。 
(参照 縄文言語と日本人の精神性 [6] )
・日本語が自然と共感機能を持つ言語であることの理由。 
(参照 日本語はもっとも自然に近い発音を持つ言語 [7]
など様々なことが、すっきりしてきます。
さらに
・縄文人が古くから、大陸にもまたがる贈与ネットワークを築いていたのはなぜか?大陸の動向を彼らなりに探っていたのではないか? (参照:黒曜石、翡翠の広域に渡る存在は、交易ではなく贈与の結果ではないか。 [8]
・多種多様な民族が雑多に居住していた縄文の初期から、次第に共通のことば(縄文語=原日本語)を持つに至ったのも、大陸の略奪・戦争文明に危機感を感じて、まとまっていったからではないか?
(何らかの外圧がなければ、出自の異なる多くの集団が、言葉を同じくしていくとは考えにくい。後世、明治維新など外圧危機を感じると一気にまとまる習性につながっていると思う。)
・・・・と素人なりにも想像できます。
現在の世界は、なくならない戦争、いきすぎた個人主義→自己中と精神破壊、いきすぎた消費→環境破壊etc・・・現代の社会を導いてきた文明の行き詰まりがはっきりしてきています。
そんな閉塞感もあって、縄文が注目 されているのだとおもいますが、縄文の歴史には、戦争を避け、他民族と協調して生きて融和してきたこと、そして自然の摂理にしたがっていたこと・・・・・その知恵と経験が詰まっています。われわれ日本人の中にも。 
 そう考えると、いまや歴史は反転する可能性がある!?つまり冒頭の図は、縄文の伝統を残す日本から、一転して自然の摂理に沿った新たな文明が広がり、略奪・戦争・破壊の文明を塗り替えていく可能性があるのかもしれません。(上の図が、一転して黒い部分が現れ下方に、広がっていくイメージ)
みなさんどう思いますか?ちょっと壮大すぎる?しかし世の中行き詰っている以上、なんらかの突破口が必要です。・・・・その可能性は、ぼくら一人一人の意識にかかっているとも言えると思います。
そのような意味でも、世界の古代文明と縄文の事実解明(彼らのできなかったことも含め)を進めていきたいですね。
(by Hiroshi)

[9] [10] [11]