- 縄文と古代文明を探求しよう! - http://web.joumon.jp.net/blog -

縄文人にとって病気は致命傷だった!!

今晩はさーねです 😛
最近、ちょっと前までインフルエンザ 8) が流行ってましたね
このような伝染病(これが社会的問題になる疫病と呼ばれます)実は縄文にもあったと言われています。しかも、後期・晩期の人口激減は、寒冷化と共に疫病説も唱えられています。
>4500年前から気候は再度寒冷化しはじめ、2500年前には現在より1度以上低くなり(ピーク時より3度低くなり)、日本の人口の中心であった東日本は暖温帯落葉樹林が後退し、人口扶養力が衰えた。そしてまた、栄養不足に陥った東日本人に大陸からの人口流入に伴う疫病の蔓延が襲いかかり、日本の人口は大きく減少したと推測されている。社会実情データ図録より [1]
縄文人の人口激減は諸説あるようですが、今日は、縄文人にとって病気はどのくらいの外圧だったか 調べてみました 😥
7240.gif
いつも応援ありがとうございます
Blog Ranking [2]にほんブログ村 歴史ブログへ [3]


縄文関係のサイトから。
やはり疫病説は色々あるようです

>「縄文晩期の人口の激変を見ると、これはどう見ても渡来系弥生人と先住系縄文人との間に入れ換えに等しい急激な変化があったとしか思えない。考古学的にも大量の殺害を示す証拠はない。おそらく何らかの感染症が入ってきた可能性が高い。私は古病理学の立場から、その直接の原因を結核をはじめとする新顔の感染症だと想定している。」

邪馬台国大研究 [4]

>拠点集落が“消えた”原因については、さまざまな見方がある。寄生虫による風土病などのほか、何かの伝染病が流行して免疫のない縄文人を襲ったという疫病説もその一つだ。ここへきて、渡り鳥が運んできた悪性のインフルエンザ説が注目されているらしい。

デーリー東北新聞社 [5]
冒頭のデータを見ても明らかですが、特に晩期の人工激減度合はハンパじゃありません。全国総じて激減している。
ちょっと図解にしてみると…
寒冷化→食糧不足→栄養失調→人々がバタバタ倒れていった
                         ↑
大陸からの渡来人?・渡り鳥?→疫病をもってくる
最後に、書籍からの抜粋です。病気がいかに恐ろしい ものであったか 😥

>余談だが、現代人にとって虫歯を始めとする歯の病気は、少々やっかいだが特に命に別状はないちょっとした疾患、という程度の認識だろう。しかし、古代社会では決してそうではなかった。縄文人の顎を見ると、虫歯や歯周症、あるいは激しい咬耗が原因で歯髄が露出し、炎症が歯根部まで及んで顎の骨が溶けてしまった例など、現代人ではまずお目にかかれないひどい症例にしばしば出くわす。

(「日本人の起源」中橋孝博著より)
現代、我々が伝染病にかかれば、抗生物質 があります。それを飲んで治せばいい。しかし、るいネット [6]の”過酷だった人類の生活 化石人骨より [7]”にもあるように、抗生物質などない縄文時代で、菌に冒されれば治すすべは自然治癒以外になかった。実は、病気は致命傷であり、晩期はそれまで培ってきた生活様式が全て否定されるくらい、すさまじい外圧状況であったのだと改めて感じました
縄文時代を解明していく上で、このような当時の状況認識をもっと解き明かしていく必要があると思います

[8] [9] [10]