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馬が強大な軍事国家を作り出した。

こんにちわちわわです。
狩猟・採集で犬が活躍したように、家畜の歴史は人間と深い関わりを持ちます。では、馬は人間とどのように関わってきたのでしょうか。
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>前5000年から前3000年の間、地球はこの1万年間でもっとも温暖だったといわれている。現在と比べ、サハラでは1~2℃、スカンジナビア半島は2~5℃、チベットでは4~6℃も気温が高かった。海面は今より2mほど高く、関東平野の大部分は海の下にあった。この時期、世界各地で人口が増加し、農耕・牧畜を中心とする生活が北へ拡大した。
> その中で注目されるのが、ドナウ川下流や黒海北岸の地域である。ここに住む人々は小アジア方面から伝わったムギやヒツジ・ヤギを取り入れると同時に、馬を飼育しはじめたのである。
> 馬は、かつて世界各地の草原に分布していたものの、この頃にはほとんど姿を消していたらしい。原因は、人間による狩猟である。氷河期が終わるとまもなくアメリカ大陸では絶滅し、ヨーロッパでも乱獲と森林の拡大によって生息域が縮小した。黒海沿岸の人々はそのわずかな生き残りを家畜化し、結果的に馬を救ったのだった。
> さて、前2000年頃になると地球の気候は大きく変化した。気温が下がりはじめ、北に広がっていた農耕地帯の多くが危機におちいった。
> 黒海北岸や中央アジアでも、気温の低下と降水量の減少によって生活が維持できなくなり、人々は馬を連れて四方に移動していった。西へ向かったギリシア人やイタリア人、ケルト人などをはじめ、インドに侵入したアーリヤ人や、イラン高原に定着したイラン人(ペルシア人)などがそれにあたる。
> 人間によって絶滅寸前まで追い込まれた馬は、皮肉なことに人間の家畜となってユーラシア各地に生存圏を拡げたことになる。

馬は馬力があり、農具や荷物を引いたりするのに用いられていましたが、最も有効に機能したのは、遊牧という生産様式であり、軍事利用では欠かせない家畜となっていきます。最古の騎馬民族スキタイ人など、馬と人間との関わりを少し追求してみようと思います。

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