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弥生時代の海上交通事情

Posted By bunchan On 2007年2月27日 @ 10:57 PM In 弥生ー律令時代の集団統合 | No Comments

こんばんは~bunchanです :P
弥生時代の仕事といえば稲作。でも稲作だけが生業ではなかったのです。大陸との交易も行っていたんですよ~。
縄文時代の複数の遺跡からは丸木船が発掘されています。
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丸木船:画像は「弥生ミュージアム」 [1]さんからお借りしました
弥生時代の人々は、近隣地域を行き来するための川や沼、湖などの運行には縄文時代以来の丸木舟を、遠方への航海には弥生時代に登場した準構造船を利用していたものと思われます。
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準構造船:画像は「弥生ミュージアム」 [1]さんからお借りしました
この準構造船を使って弥生時代の人は大陸へ航海していたのです。
確かに縄文時代の丸木船にくらべて作りもしっかりしていますよね
が、しかし、この航海はかなりたいへんなものでした・・・
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科学する邪馬台国 [4] によりますと・・・

我が国から大陸へのルートはおそらく一つ切りしかない。北九州から韓国を経て帯方郡に到るルートである。これ以外のルートは、現在の所まだ確認されていない。このルートによる航海でも、距離は数十キロと短いが、当時にあっては大航海だったのである。

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当時の航海技術が、今日に比べて相当幼稚なものだった事ははっきりしている。海図も磁石も無いのであるから、目で見る実測と風力や風向による経験則、及び夜間であれば星の位置による現在地把握しかない。先述の石井氏は、まだ天文航法は無く地文航法(海岸に沿って可視物を確認しながら進む航法)だけだったろうとする。
地図で見ると、今の感覚で行けば長崎あたりから一気に東シナ海を抜けていけばいいような気もするが、これはとんでもない事なのである。先述の3ノット程の船では確実に難破するそうである。石井氏は、地乗り(文)航法が有効だった理由について以下の点を上げている。
①.常に陸上の目標で自船の位置が確認できる。(今日でも、晴れていれば対馬から韓国がぼんやりと見える。)
②.状況が悪化したらすぐ、島影、岬、湾内のような安全圏に避難できる。
③.食料や水が随時補給可能なので、貢ぎ物以外の物資をそう多く積まなくてもいい。したがって大型船の必要がない。
④.朝鮮西岸のような潮の干潮による流れの変化が激しい所では、順潮が利用できる。(但し、逆潮の場合は潮待ちの要あり。)

未発達なりにものすごく工夫して航海していたんですね!すごいです。
そして、さらには持衰(じさい)っていう究極の神頼み も総動員していたようです。

魏志倭人伝には「倭人が中国に航海する時、常に一人(の人に)は、頭 (髪)を梳(くしけず)らず、しらみを(とり)去らず、衣服は垢(あか)によごれ(たままにし)、肉をたべず、婦人を近づけず、喪に服している人のようにさせる。これを名づけて持衰(じさい)という。もし旅がうまく行けば、人々は生口(どれい)・財物を与え、もし(途中で)疾病があり、暴害(暴風雨などによる被害)にあえば、すなわち持衰を殺そうとする。その持衰が謹しまなかったからだというのである。」という記述があります。こうした呪いや祈りが必要なほど、当時の準構造船による遠方航海は危険なものであったのでしょう。「弥生ミュージアム」 [1]より引用

今の航海技術も古代からの命をはった積み重ねの賜物なんですね~ :o


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[1] 「弥生ミュージアム」: http://www.yoshinogari.jp/ym/pages/top/index.html

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[4] 科学する邪馬台国: http://inoues.net/science/war.html

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