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ベネチィアによる古代文明の略奪から、近代の市場文明が始まる

Posted By ihiro On 2007年1月3日 @ 10:55 PM In Ⅷギリシャ・ローマ文明 | No Comments

本年もよろしくおねがいします。Hiroshiです。
新年はベネチィアからはじめたいと思います。ベネチィアって古代文明と関係ないじゃん、って言われそうですが、古代文明と近代市場文明の境目にあるのがベネチィアです。
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[ベネチィア:サンマルコ広場、手前がアドリア海、背後にアルプス]
数千年にわたる古代の文明は、莫大な金銀財宝を蓄え、それらは、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)やイスラム帝国に引き継がれました。十二世紀の十字軍以降に、古代オリエント文明が蓄積した金銀財宝を略奪しヨーロッパへ移植したのがベネチィアだったのです。
移植された金銀財宝を元にイタリアルネッサンス、そしてヨーロッパ近代が始まります。

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ベネチィアに注目しているのは以下の理由からです。
・13世紀初頭の第4回十字軍の際、ベネチィアは運賃を払えなくなった十字軍にビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルを襲わせる。以後50年にわたり、傀儡政権を立て(ラテン帝国)、ビザンチン帝国が1000年近く蓄積した富を自国へと運びだした。
・古代の富が、ベネチィアとその後背地のロンバルディア地方(ミラノなどを含む北イタリアの地方)に集積し、ここから近代銀行がうまれ、→アムステルダム→ロンドン・シティ→ウオール街へとつながっていく。(ロンドンの金融街はロンバルディアの名をとってロンバード街と呼ばれる)
・ベネチィアをまねるように、ジェノバ、スペイン、ポルトガル次いでオランダ、イギリスが他の世界・古代文明の地へ金銀財宝を求めて血まなこになって捜し求め、略奪と皆殺し・搾取を行います(西欧は大航海時代と呼んで美化し正当化している)。
その結果新大陸の帝国(アステカ、インカ)は滅亡、インドも中国も略奪され植民地化。もはや古代帝国的な国家体制では、対抗できないことが実証され、世界中が近代=市場社会へと塗りかえられていく。

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[14~15世紀ころの地中海 Archeron trade [3]さんより引用させて頂きました]
以上のように、交易都市ベネチィアは、現代のイギリス→アメリカ的な存在(謀略力と軍事力を備え、世界中で略奪を働きつつ、新たな金融システムも開発)の最初の走りだったと言えます。
ベネチィア的な存在や市場の仕組みが生まれる過程を、古代の交易・市場・貨幣の発展過程の追求をテーマにしながら、しばらくの間追ってみたいと思います。主に古代オリエントから地中海・ヨーロッパが舞台になるとおもいます。
(現代の市場社会ともっとも繋がってくるのが、この分野です。関心のある方も、一緒に追求しましょう。)
by Hiroshi


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