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信仰や宗教が生まれたのはなんで?(メソポタミヤ版)を追求してみませんか?

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12月17日のなんでや劇場では「武力支配国家」と「宗教」の成立が扱われました。
世界史のなかでもメソポタミヤ地域は、最も古くから掠奪闘争が繰り返された地域であり、その闘争の中でより強力な武力支配国家が次々と出現し淘汰されて武力支配国家の原型が出来上がっていった訳ですが、そこでは「守護神信仰」というものが武力支配国家の成立に大きな働きをした事が扱われました。
日本でも古代国家の成立期のシャーマンである卑弥呼や国造りの神話が現れたように、信仰や宗教は(現実的な武力による支配と共に)統合上必要だったのだと思われます。
まずは
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信仰とか宗教は調べだすとキリがない領域ですが、なんでや劇場での切り口を元にすればそのシンプルな原型が見えてきました。
その切り口は、
1.(目に見える集団規模を超えた)国家の統合のためには観念が必要だった。
2.武力支配国家の成立過程で現れた「守護神信仰」は、(始原人類が見つけ出した精霊信仰を下敷きにしながらも)支配者に都合よく作り変えられていった。
3.「守護神信仰」は、後の古代宗教(キリスト教や仏教)が支配され苦しみに満ちた現実を否定したのとは違って、支配者の現実の力の序列そのものを現している。

この切り口があれば、メソポタミヤの複雑な神話も「なんでそういう複雑な話しを作ったのか?」という疑問によってその背景の社会に肉迫する事ができそうです。
そこで、このブログでも「信仰や宗教が生まれたのはなぜ?(メソポタミヤ版)」を扱って、さらに掘り下げて事実を発掘していきたいと思います。
(時期は武力支配国家の成立過程:メソポタミヤ文明の萌芽にあたる7000年前からシュメールの最後の統一王朝4000年前まで) 詳しい方(も、そうでない方も)は是非参加してください。

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