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縄文時代の人々は、どのような「家」に住んでいたの?vol.2

竪穴式住居についてさらに調べてみました。
調べていくとなかなか興味深い事が分かってきましたよ。
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縄文時代にノコギリはありません。木を石斧で切り倒し、枝をはらい、樹皮をはぎ、木を寝かせます。
一時的なキャンプの場合は、生木を使用してもいいですが、何年も住む家(10年位住んだとのことです)は、虫が入っておらず、変形をしない木が必要です。縄文人は何らかの処理で虫を殺した後乾燥させた木で家を作る技術をきっと持っていたでしょう。(木の中にいる虫を殺すための貯木場と考えてもおかしくない地形が、見つかっています)適度の長さにし、麻などのひもで結び、住居の骨組みを作ったのだと。 ・・・と想像します。
穴が深いほど、土の温度は一定(17~18℃)になります。北海道の竪穴式住居には、2mの深さのものがあります(北海道南茅部町大船C遺跡、函館空港遺跡など)。
深さ2mのものだったら、竪穴式という言葉がはっきり当てはまると思います。
竪穴式住居は貯蔵庫としていい機能を持っています。”竪穴式住居”に深さ1mの穴を掘り、土器を埋めれば、食料を地表から2mの深さの恒温倉庫に保存できます (今から40年前、冷蔵庫が普及する前、台所の床下の穴に、梅酒や醤油や食料品の一部を保存していました。今は床下貯蔵庫という、単なる収納スペースを確保しているものはあります)。
深さ1mの地面は、それなりの恒温状態です。深さ1mの地面は、冬はぬくもりがあり、夏は涼しさがあります。竪穴式住居は、縄文人が自然の冷暖房を利用するために、地面を掘り下げたのではないでしょうか。
家の排気システムがどうかによって、その家が過ごしやすいか否かが変わります。遺跡に復元されている家を見ると、屋根の構造がこんな簡単でよいかと考えさせられます。
初期の竪穴式住居には炉跡はありませんでした。 しかし、約5000年前には炉を住居の中に入れ、煮炊きをするようになりました。炉を家の中に入れる と、 室温だけでなく、排煙の問題があります。縄文人は、排気システム、涼暖房システムを考えたはずです。
以前、三内丸山遺跡 [3]の復元住居に30分くらい居たことがあります。隙間風が吹き込んでいました。「隙間風があるほど排煙効率は良く、排煙に問題はなかった。」/「煙による薫蒸がないと屋根のカヤは腐りやすく、数ヶ月しかもたない。」との話もありますが、私はそうは思いません。住居の本質は、雨風を凌ぐ建物であるべきです。隙間は冬や寝るときなど何かで塞ぎ調節したものと考えます。
竪穴式住居は、屋根や壁が地面に接する場所に盛土をしています。雨水が家に流れ込むことを防いでいます。竪穴式住居の入り口は盛土部分を一段か二段上がり、穴部分の階段を数段下がる構造になっています。
本の知識では、竪穴式住居の出入り口は南向きが多い。出入り口が南にあると、冬に陽光が差し込み、暖かくなります。夏は久しひさしがあれば、太陽の高度が高いため、灼熱が直接差し込むことはありません。南向きは合理的です。
妻付き住居であれば、排煙や夏場の温度上昇の問題を解決できます。北海道栄浜遺跡で発見された家形石製品のように、入母屋風の上屋を示す例もあります。
建物の中央付近には、「炉(ろ)」と呼ばれる、調理をしたり室内を暖めたりするた為の火を使う施設が設けられる場合があります。炉には、火を焚く部分(火床:ひどこ)を石で囲った「石囲い炉(いしがこいろ)」や、単に火床があるだけの場合(地床炉:ぢしょうろ)が見られます。(地床炉が多い)中期では円形で4~5本の柱をもつものが主流であり、地床炉や石囲炉、炉体土器を伴う炉が見られる。後期になると柄鏡型とよばれる入り口部分を外側に張り出した住居が出現する。円形のものも続き、方形に近い住居跡も復活する。晩期になると、柄鏡部分がつぶれて短くなる構造に変化する。
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住居の周りには、食べ物などを貯えたり(貯蔵穴:ちょぞうけつ)、ゴミを捨てたり(廃棄土坑:はいきどこう)するための施設(穴)が設けられている場合もあるようです。また火を焚いた跡が見つかることもあります。
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